つるし雛とインフル

「むかし、伊豆の稲取村にフクというそれは美しい娘がおったとさ、 男たちがチョコやガラスの靴の贈り物で求愛しても、フクは河津桜を見ては 涙を流すばかりで、とうとうある年のひな祭りの日、つるし雛に姿を変えたフクは月の世界に帰[…]

浅川マキと夜行列車と少年

春一番が吹いた日、やっとインフルが治って久し振りに 画廊に行くと、なんだか暗~い歌が流れていて、 しまじろうさんがめずらしく真剣な面持ちで作業をしてました。 「知らないだろけど、昔アングラの女王って言われた浅川マキだよ、[…]

ロジーナのあした

あたしロジーナ12歳、小さい頃ポーランドからやって来た移民で、シカゴで暮らしてたんだけど、 パパが事故で亡くなって、アパートの火事でママも兄弟も死んでしまってから路上や孤児院にいたんだけど、 1881年の冬、孤児列車に乗[…]