室生犀星と馬込文士村の春宵

馬込一二三商店街、やっちゃん豆腐店のおかみさんのはなし

「室生犀星先生地元の金沢では「ひろうず」っていうらしいけど、
うちの特製がんもはね、先代が、近所に住んでた犀星さんに頼まれて、
作ったのが始まりで、椎茸やぎんなんも入っててておいしいよ、
うちの亭主が子供の頃、おっきい黒い自転車に三角乗りして、
配達に行ったらしいよ」

今夜も酔っぱらった秀寿司の大将のはなし

「俺も犀星先生のお宅にゃ、よく届けに行ったものよ、いつもきちんと
着物姿でいたのを憶えてるよ、三島由紀夫や力道山の家にも
出前に行ったもんだ、あと、今は記念館になってる、かな書道家の
熊谷恒子さんが美智子妃殿下に御進講されてたときにも、昼食用に
お届けしたものさ、いわば宮内省御用達てなもんよ、うィー」

その昔、馬込桃源郷とか馬込九十九谷などとも言われたこのあたり
西馬込桜並木恒例の歩道宴会もたけなわ

わが宿はまごめのさとの
藪なかに
灯ひとつ点れ
さぶしとは思はず

犀星

環七ができる以前、その頃は狭い道の中央に溝川が流れていた時代

参考URL

谷澤豆腐店のがんも

馬込文士村地図